どうも泡さんです。
将棋の攻め方が分からない!という初心者の方も多いんじゃないでしょうか?
序盤の駒組みはある程度決まった手順があるのに対して、
中盤以降の攻め方は自分の頭で考えて指さないといけないので将棋を始めたばかりの頃は特に悩んでしまうポイントだと思います(もしくは手順があっても煩雑すぎる)
という訳で、今回は将棋の攻め方のコツを簡単に紹介してみようと思います。
中盤以降、どういった事を意識すれば上手く攻めれるようになるの?なんて疑問をお持ちの方はよかったら参考にしてみてください。
将棋の攻め方が分からない人が押さえておきたいこと
銀を攻め駒に使おう
王の守りは金銀三枚という格言がありますが、残った銀一枚は攻めに使いましょう。
有名な棒銀戦法のように、攻撃用の銀に飛車角といった大駒で銀に紐を付けながら攻めていくのが将棋の基本的な攻め方になってきます。
棒銀だけでなく大体の戦法は銀一枚を攻めに回しますよね。
飛車角といった大駒は強力ですが、一つの駒の力だけで敵陣を破るのは難しいです。なので、攻める時は飛車角だけでなく銀もワンセットで考えるようにしましょう。
こちらの攻め駒の銀と相手の守りの銀を交換に持ち込めたら攻めとしては大成功です。
まあこれはホントに基本中の基本ですね(笑)
桂馬で敵の陣形を乱そう
また桂馬で敵の陣形を乱していから攻めるという方法も覚えておきましょう。
敵陣の金銀の位置を桂馬で乱してから本格的に攻めるという攻め方は実戦でも結構使えます。
例えば、右四間飛車vs矢倉を例にして説明すると、
▲4五歩と突いて決戦したくなるところですが、一旦▲2五桂と跳ねて守りの銀を攻めます。
それに対して、△2四銀と逃げたら本格的に▲4五歩と突いて決戦に出るといった感じです。
これは右四間飛車の典型的な攻め筋なのですが、他の戦法でも応用は効くので覚えておきましょう。持ち駒の桂馬で守りの金銀を攻めるというパターンはよくあります。
攻めの歩と守りの歩を交換しよう
飛車先の歩を交換しよう!なんて話がありますが、積極的に歩の交換は目指しましょう。
ちなみに、ここでいう歩の交換は飛車先だけではなく、自分の攻撃に使っている歩と相手の守りに使っている歩を交換するという意味です。
一応、相矢倉を例にして説明してみます。
例えば、上画像のような局面から先手側が▲3五歩と突いて、△同歩▲同角△3四歩打▲6八角といった感じの歩交換ですね。
その結果、先手側は一歩を持ち駒にしたうえで、自分の攻撃に使っている3筋の歩と相手の守りに使っている3筋の歩を交換できています。
こういった歩の交換って一見大して意味がなさそうに見えるんですが、この持ち駒にした歩を使って後々攻め筋を作っていける(後述します)ので歩交換はとても大事です。
桂頭の歩を狙ってみよう
前述した歩交換で歩を持ち駒にできたら、桂頭の歩を狙ってみましょう。
例えば、上画像のような局面で▲7五歩、△同歩、▲7四歩打といった感じの攻め筋ですね。
もちろん後手側も▲7五歩に対して、△6三銀と受ける手もあるんですが、こういった感じで歩を持ち駒にできたら相手の桂馬の頭に隙がないか確認してみると良いです。
ちなみに△6三銀という受けに対して、▲7四歩、△同銀、▲7五歩打、△6三銀と攻めの拠点を作る展開は実戦でもよく出てくるので覚えておきましょう。
たとえ銀で受けても、7筋に攻めの拠点を作れるので十分ですね。
また▲7五歩打に対して、△同銀と取ってしまうと▲7四歩打の桂頭の歩が決まってしまうので、基本的に後手側は△6三銀と引くしかありません。
継ぎ歩や垂れ歩を活用しよう
これも歩を使った攻め方なのですが、継ぎ歩や垂れ歩も活用してみましょう。
例えば、上画像のような局面から▲8四歩と突きます。
△同歩に対して▲同飛車と取らずに、▲8五歩打と持ち駒の歩を合わせます(継ぎ歩)
そして、△同歩と継ぎ歩を取って空いたスペースに▲8四歩打と歩を垂らします(垂れ歩)。こうやって継ぎ歩と垂れ歩で攻めの拠点を作ることができました。
実戦での使用頻度はそこまで多いとは言えませんが、歩を複数枚持ち駒にできたらこういった攻め筋も狙ってみると良いです。キレイに決まると気持ちいいですよ(笑)
攻め方の分かりやすい戦法
ここまで攻め方について簡単にではありますが解説してみました。
とはいえ、『それでもやっぱり難しい…』なんて思ってしまった人もいると当然いると思うので、単純に攻め方の分かりやすい戦法を紹介してみます(攻め筋がハッキリしてる戦法)
棒銀戦法
一つ目の戦法は、棒銀戦法ですね。
将棋を始めたばかりの人によくおすすめされている戦法だけあって、攻め方は抜群に分かりやすいです(飛車と銀で2筋の突破を狙う)
狙いが明確なので、攻め方で悩むことは他の戦法より圧倒的に少ないです。ただし、ある程度レベルが上がってくると戦法自体が通用しにくくはなってくると思います。
あくまで攻め方の基礎を学ぶ上でのおすすめ戦法といった感じですね。
右四間飛車
もう一つの戦法は、右四間飛車です。
右四間飛車も棒銀戦法と同様に狙いが明確(飛車角銀桂馬を使って4筋を突破する)で非常に攻め方の分かりやすい戦法だと思います。
将棋の格言で『攻めは飛車角銀桂』という言葉があるのですが、まさにそれを体現した戦法といった感じです。アマチュアではとても人気のある戦法ですね。
また棒銀と違って、有段者になっても普通に実践レベルの戦法というのも魅力だと思います。
終わりに
という訳で、将棋の攻め方の分からない人という人向けの記事でした。
やっぱり『どうしても攻め方が分からない…』という場合は、まずは狙いがハッキリしていて攻め方の分かりやすい戦法を使って練習してみるというのも一つの手段だと思います。
そこで、大駒だけでなく銀や桂馬といった駒を絡めた攻め方を学べば、自然と他の戦法を使った際にも応用が効いてくるはずです。
僕の場合も、シンプルに矢倉囲いにして棒銀で攻めてたって感じだったので、最初の頃はホントに棒銀とかで銀を絡めた攻め方を学ぶのがいいと思います。
そんな訳で、この辺で記事は終わりです。ではでは…。