将棋の基本的なルールを知りたい!
駒の動かし方が分からないor忘れてしまった。
こんな人向けの記事になります。
- 将棋の基本的なルール
- 駒の動かし方・成り駒の動き
- 禁じ手・反則行為について
将棋の基本ルール
王将を取ったほうの勝ち
将棋における勝敗の付け方は先に相手の王将を取るor王将を詰ませたら勝ち、逆に王将を取られるor王将を詰まされたら負けです。
画像のように王将の逃げ場がなくなったら詰みになります。
王様で金を取ったとしても、次の手番で銀に王将を取られてしまいます。
対戦相手と交互に指していく
将棋は対戦相手と一手ずつ交互に指していきます。
自分が一手指した後、相手の手番を待たずに再び指すのは反則です。
他の駒を跳び越して進めることはできない
将棋の原則として、他の駒を飛び越して駒を先に進めることはできません。
移動先に自分の駒がある場合
香車は縦筋(まっすぐのみ)なら、一直線に移動できる駒ですが、画像のように手前に自分の駒がある場合、それを無視して先に進むことはできません。
元から自分の駒のある位置に別の自分の駒を置くのも不可能です。
移動先に相手の駒がある場合
手前に相手の駒がある場合も、その駒を無視して進めることはできません。
ただし、移動先にある相手の駒に自分の駒をぶつけることで※持ち駒にできます。
※手元に置いて、いつでも使える駒のこと。
画像のように手前にある敵の歩に香車をぶつけると、その歩は自分の持ち駒になります。
例外:桂馬は駒を飛び越せる
例外として、桂馬は他の駒を飛び越して進むことができます。
画像のように手前に歩がある状態でも、
このように駒を飛び越して移動できます。
もし手前にあるのが相手の駒でも同様に進めます。
ただし、下の画像のように桂馬の着地地点に自分の駒が置いてある場合は動けません。
移動先の歩が相手の駒なら、桂馬をぶつけて歩を持ち駒にできますが、自分の駒を取るのは不可能なので、この場合の桂馬は動けません。
持ち駒は好きな場所に置ける
相手から取った駒(持ち駒)は自分の手番を使って好きな場所に配置できます。
例えば、後手が3四歩と突いたところで、
先手が2二角成りと後手の角を取って持ち駒にしたとします。
上の画像の角のように、持ち駒は※自分の手番を消費して好きな場所に配置できます。
相手の陣地に入った駒は成れる
相手の陣地に入った自分の駒は成ります(成らなくてもOK)。
上の画像の赤枠(相手からみて3マス以内)に入った駒は、自分の手番かつ駒を動かした直後のタイミングなら、任意で成ることができます。
このように相手の陣地に駒が入ったからといって必ず成る必要はありません。
また既に相手の陣地に入っている駒なら、3マス以内から出る時に成ることも可能です。
画像のように赤枠の範囲内でしか、駒が成れない訳でなく、既に相手の陣地に入っている駒なら、3マス内から外に出た時に成るということもできます。
持ち駒を打ったタイミングで成ることはできない
相手の陣地に入った駒は成れると話しましたが、持ち駒を打ったタイミングで成ることはできません。
例えば、持ち駒の角を相手の陣地(3マス内)に置いて、そのまま裏返しになるのは不可能です。次の手番を待ってから、打った角を動かして初めて成ることができます。
- 王将を先に取るor詰めたほうの勝ち
- 対戦相手と交互に一手ずつ指す
- 持ち駒は好きな場所に置ける
- 相手の陣地(3マス内)に入った駒は成れる
駒の動かし方
初期配置と盤の読み方
上の画像は駒の初期配置になります。
先手or後手を決めて、この盤面からお互い指していきます。
盤の読み方
盤の読み方は数字と漢数字で行います。
画像の赤枠なら※▲7六歩となります。
それぞれの駒の動かし方
歩
歩は手前一マス(まっすぐのみ)に動けます。
と金(歩成)
と金(歩成)は金と同じで、斜め下以外の6マスを移動できます。
後述する香車、桂馬、銀の成り駒もこれと全く同じ動きです。
香車
香車は縦筋の(まっすぐしか進めない)下端から上端まで一直線に進めます。
成香
香車が成香になると、斜め下以外の6マスを動けるようになります。
桂馬
桂馬は1マス飛び越して、右斜め上と左斜め上の2マスに移動できます。
少し特殊な動きですが、しっかり覚えておきましょう。
成桂
桂馬が成桂になると、斜め下以外の6マスに移動できます。
銀
銀は下と横以外の5マスに移動できます。
金と似たような動きなので注意しましょう。
成銀
銀が成銀になると、金と同じ動きになります。
金
金は斜め下以外の6マスに移動できます。
飛車、角行以外の成り駒と同じ動きです。
金成り(なし)
金の成りはありません。
角行
角行は斜め一直線を行き来できます。
斜め方向であれば、まっすぐ進むのも後ろに下がるのも自由です。
竜馬
角行が成って、竜馬になると上下と横1マスに動ける場所が増えます。
斜め一直線+周囲1マスと覚えておきましょう。
飛車
飛車は上下の一直線に動ける駒です。
上下一直線なら、まっすぐ進むのも後ろに進むのも自由です。
竜王
飛車が成って、竜王になると上下一直線+斜め1マスに動けるようになります。
将棋の禁じ手
最後に将棋の禁じ手について説明していきます。
二歩(にふ)
二歩は禁じ手で反則負けになります。
ただし、同じ歩でもと金の場合は反則にはなりません。
画像のようにと金の上に歩を打っても問題ないです。
打ち歩詰め(うちふづめ)
持ち駒の歩を使って相手の王将を詰める、打ち歩詰めは禁じ手になります。
このように2二歩打ちと持ち駒の歩を打って、王様を詰めてしまうと反則になります。
盤面にある歩を突いて王将を詰めるのはOK
打ち歩詰めは反則ですが、盤面にある歩を突いて王を詰めるのは問題ありません。
例えば、盤面にある1三の歩を、
1二に進めて王将を詰めた場合、打ち歩詰めに当てはまらないのでOKです。
行き場のない駒打ち
行き場のない駒を打つのは反則になります。
例えば、歩を2一に打ってしまうと、これ以上動けなくなってしまいます。
このように行き場のない駒を打つのは反則です。
歩の他にも桂馬や香車といった前にしか進めない駒は全て同様です。
千日手(せんにちて)
同じ局面を何度も繰り返してしまう千日手(せんにちて)は禁じ手です。
千日手になった場合、先手後手を入れ替えて指し直しになります。
ただ千日手の局面は稀にしか現れないので、初心者の内は特に気にしなくても大丈夫だと思います。
- 二歩(同じ縦筋に二枚の歩を並べる)
- 打ち歩詰め(持ち駒の歩を使って王将を詰める)
- 行き場のない駒打ち(先に進めない駒を打つ)
- 千日手(同じ局面を繰り返す)
終わりに
将棋の基本的なルールや駒の動き方についてでした!
文章を読んだだけで将棋のルールを全て理解するのも難しいと思うので、実際に駒に触りつつ、その都度ルールを確認しながら少しずつ覚えていくといいでしょう。