- 将棋の序盤・中盤・終盤の定義を知りたい!
- 序盤・中盤・終盤を簡単に見分ける方法ってないの?
こんな疑問を持った人向けに、この記事では序盤・中盤・終盤の定義と見分け方を解説していきます。
序盤・中盤・終盤の定義は?
残念ながら序盤・中盤・終盤を区別するのに厳密な定義や明確な基準は定められていません。
要するに「どの辺から中盤で、どの辺から終盤なのか?」というのは、それぞれの感覚で変わってくる曖昧なものということになります。
序盤・中盤・終盤を見分ける方法
前述したように序盤・中盤・終盤を厳密に区別する手段はありませんが、大雑把に見分ける方法ならあります。
序盤(じょばん)
序盤かどうかの判断基準は、下記を参考にしてください。
- 両者の駒組みが終わっていない
- 駒同士がぶつかり合っていない
- 駒がぶつかったとしても歩交換のみ
将棋の序盤の主な動きは駒組みです。そのため、お互いが王将を囲ったり、使用する戦法の基本形を組むような駒組みをしている段階なら序盤といえます。
またお互いの駒がぶつかり合っていなかったり、もしぶつかったとしても歩交換のみの小競り合い程度なら序盤と判断して大丈夫です。
中盤(ちゅうばん)
下記は序盤から中盤に入ったかの判断基準になります。
- 両者の駒組みが終わっている
- 盤面中央で激しく駒がぶつかり合う
- 歩以外の駒を持ち駒にする
お互いの駒組みが終わって、歩交換などの単発的な小競り合いではなく、盤面中央で激しく駒がぶつかり合ってきたら序盤から中盤に入った証拠です。
他にも銀や桂馬といった歩以外の駒が持ち駒になるのも中盤に突入しているサインになります。
終盤(しゅうばん)
中盤から終盤に突入したと判断する基準は下記になります。
- 敵陣に駒が侵入する
- 徐々に成り駒ができ始める
- 持ち駒を使って王将の囲いを崩し始める
盤面中央での激しい戦いが終わって、敵陣に駒が侵入したら中盤から終盤に入った合図です。この段階に入ると、徐々に成り駒ができ始めたり、飛車が敵陣に侵入して睨みを効かせるようになります。
他にもどちらかが持ち駒を使って、王将の囲いを崩し始めたら寄せの段階、つまりは終盤に入ったと判断しましょう。
もっと簡単な序盤・中盤・終盤の見分け方
大雑把に序盤・中盤・終盤の見分け方を解説しましたが、中には少し難しかったと思う人もいるかもしれません。そんな人にはさらに簡単な序盤・中盤・終盤を見分ける方法があります。
9×9の盤面を三分割して考える
一番簡単に序盤・中盤・終盤の見分け方は9×9の盤面を三分割して考える方法です。
要するに自分から見て、盤面の七八九のマスに触る回数が多ければ序盤。四五六のマスに触れる回数が多ければ中盤。一二三のマスに触れ始めたら終盤と考えます。
正確さには少し欠けるかもしれませんが、もっと単純に序盤・中盤・終盤を見分けたい!という人はこういう考え方もありだと思います。
まとめ
以上、将棋の序盤・中盤・終盤の定義と見分け方でした!
記事の内容をまとめると、
- 将棋に序盤・中盤・終盤の厳密な定義は存在しない
- 駒組みが終わっていない、駒がぶつかり合っていない、ぶつかっても歩交換のみなら序盤
- 駒組みが終わっている、盤面中央で駒がぶつかり合う、歩以外の駒を持ち駒したなら中盤
- 敵陣に駒が侵入する、成り駒ができ始める、持ち駒を使って王将の囲いを崩し始めたなら終盤
- 一番簡単な序盤・中盤・終盤の見分け方は9×9の盤面を三分割する
という感じになります。それでは!