将棋を始めたけど、なかなか上達しない。手っ取り早く初段になるための勉強法ってないの?
こんな悩みをお持ちじゃないでしょうか。
僕は三級(実際の棋力はもっと下)から初めて半年で初段になりました。その時のやっていた上達法&勉強法をお伝えしていきます。
- 初段になるまでにかかる期間と勉強時間
- 最短で初段になるための上達法&勉強法
- 何ができれば初段の実力なのか?
初段になるまでの期間と勉強時間
初心者から始めて初段になるまでに必要な期間は一般的に半年~1年といわれています。
僕の場合は三級から始めて約半年かかりました。(道場の一番下の級位が三級だっただけで、実際の棋力は七級といわれた)
勉強時間は平日5時間、休日10時間くらいだったので、大雑把に計算すると、45時間(一週間)×24週間(半年)=約1080時間になります。
個人によって上達スピードは差があるかもしれませんが、約1000時間勉強すれば誰でも半年で初段になれると考えてもらって大丈夫です。
最短で初段になるための上達法&勉強法
①得意戦法を作ろう
手っ取り早く強くなるためには、得意戦法を作るのがベストです。
将棋を始めた頃はいろんな戦法に目移りしていますと思います。ですが、なるべく一つの戦法に絞って練習したほうが上達も早くなります。
実際、有段者で「得意戦法ないよ」という人はほぼいませんし、僕も初段になるまでは同じ戦法を使い続けていました。
初心者におすすめの戦法は?
初心者向けの得意戦法として四間飛車をおすすめします。
四間飛車は飛車角の交換を目指しつつ、守りの固さ(囲い)で勝負するシンプルな戦法で、基礎を学ぶのに打ってつけです。
しっかりと陣形を組んで、お互いの駒を交換していく(駒損しないように)という基本的な将棋の流れを学べます。
居飛車は難しいので×
初段になるまでの得意戦法に居飛車を選ぶのはおすすめしません。
というのも、居飛車は変化がとても多いからです。角換わり、矢倉、横歩取り、相掛かり、一手損角換わりと、相居飛車の変化だけでも5種類以上あります。
僕の通っていた道場の有段者で、居飛車の変化は全く分からないなんて人は多かったです。逆に振り飛車を全く指せないという人はほぼ皆無でした。
- 得意戦法を作って上達スピードを上げる
- 初心者におすすめの戦法は四間飛車
- 居飛車は変化が多くて難しいので×
②定跡を覚える(序盤だけでもOK)
得意戦法を決めたら、次に定跡(指し方)を覚えましょう。
定跡は定番の指し方のようなもので、戦法ごとの序盤~中盤の指し方を知ることができます。
先人の努力の結晶から生まれた最善とされる指し方なので、覚えておくに越したことはないです。
定跡の丸暗記は×
いくら定跡が優れているからといって、丸暗記してもあまり意味がありません。
必ずしも定跡通りの展開になる訳ではないですし、丸暗記するほど、定跡に固執してしまうからです。
定跡に頼りすぎても、別の手を打たれたときに「なんで?定跡と違うんだけど??」なんて頭の固い人になってしまう可能性大です。
序盤の流れを知るだけでもOK
定跡といっても、1から10まで完璧に覚える必要は全くありません。
序盤~中盤の大まかな流れを知るだけでも十分勉強になります。特に中盤以降(お互いの駒がぶつかって戦いが始まる)は定跡通りになるケースのほうが稀です。
そもそも本一冊分の定跡を覚えるのも大変ですし、ぶっちゃけ序盤の流れさえ理解しておけば、定跡なんて知らなくても初段にはなれます。
- 定跡を勉強して定番の指し方を覚える
- 定跡に頼りすぎるのは×
- 定跡は完璧に覚える必要はない(序盤の流れを理解すればOK)
③ひたすら実戦あるのみ(実戦八割でいい)
得意戦法を作って、定跡(序盤の流れ)を覚えたら、ひたすら実戦あるのみです。
やっぱり実戦に勝る勉強法はありません。もちろん本も勉強になりますが、将棋の醍醐味でもある読み合いは対戦相手のいる実戦からしか学べないからです。
割合的には実践八割:本二割くらいの時間配分でいいと思います。
なるべく自分より強い相手に挑もう
実戦にあたっての注意点として、なるべく自分より強い相手と勝負するようにしましょう。
実戦は対戦相手の指し手から学ぶもの。自分より実力の低い人より強い人と戦ったほうが当然学べることは多いです。
なかなか上達しない人の共通点は「自分より弱い、もしくは同レベルの人としか勝負したがらない人」で、強くなりたいなら絶対にNGです。
逆に強い人ほど格下相手と勝負したがらない傾向にあります。
実戦しつつ詰将棋を解くと◎
また実戦に励みつつ、詰将棋を解くのがベストです。
詰将棋を解くことで、読み合いや終盤の寄せ(玉を詰みにもっていく力)に強くなります。
僕の場合、詰将棋は棋力の向上にかなり重要と思っていて、個人的には詰将棋の本>>>定跡の本と考えています。
- 得意戦法を作って定跡を覚えたらひたすら実戦あるのみ
- 自分より強い相手と勝負しないと上達しない
- 実戦しつつ詰将棋を解いて終盤に強くなる
常に三手先を読めれば初段の実力
将棋道場に通っていた時によくいわれていたことが「常に三手先を読めれば初段」という言葉でした。
三手と聞くと簡単そうに見えますが、そんなことはありません。有段者と級位者の差は「次の相手の手を考えて自分の手を指してるか?」だと思います。
要するに自分の指したい手を指すのが級位者。相手の手を考えて指すのが有段者ということです。
初段の実力=相手の次の一手が分かるということ。将棋の読み合いが楽しくなるのも初段になる頃からですよ。
まとめ
以上、初心者から始めて初段になるまでの上達法&勉強法でした!
記事の内容をまとめると、
- 初段になるまでの期間は約半年(約1000時間)
- 最短で初段になるには得意戦法を作って、定跡を覚えたら、ひたすら実戦あるのみ
- 常に三手先を読めるようになったら初段の実力
という感じでした!それでは!