初心者におすすめの囲いを知りたい!
一般的な玉の囲い方ってどんな感じ?
こんな人向けの記事になります。
- 玉を囲う理由は?
- 振り飛車の玉の囲い方(初心者向け)
- 居飛車の玉の囲い方(初心者向け)
王将を囲う理由
将棋は王将を取られたら負けになるゲームです。
一番大切な駒でもある王将を守るためにも玉を囲うのは、将棋の一般的な戦術の一つになります。
玉を囲わないで戦う戦術もありますが、初心者の内は取り合えず「玉は囲うもの」と認識しておきましょう。それくらい重要なことです。
振り飛車の囲い(初心者向け)
本美濃(ほんみの)
振り飛車の最も一般的な囲い方です。
横からの攻めに強い一方で、上からの攻めに弱いのが特徴。
将棋を始めたばかりでも簡単に組めて、なおかつ守りも固い人気の囲いになります。
後述する高美濃や銀冠に発展させることも可能です。
4八玉 → 3八玉 → 2八玉 →1六歩 →3八銀 →5八金左
高美濃(たかみの)
高美濃囲いは本美濃から、
と発展させた形で、本美濃の弱点である上部を厚くした囲いです。
3七桂と跳ねて、桂馬を攻めに使う形もあります。
4八玉 →3八玉 →2八玉 → 1六歩 → 3八銀 → 5八金左 → 3六歩 → 4六歩 →4七金
銀冠(ぎんかん)
銀冠は高美濃から、
と発展させた形で、高美濃よりさらに上部を手厚くした囲いです。
本美濃と比較すると、上部からの攻めに格段に強くなった代わりに、横からの攻めには弱くなっています。
お互い囲いを発展させていく、持久戦調の戦いでよく使用される囲いです。
4八玉 → 3八玉 → 2八玉 → 1六歩 → 3八銀 → 5八金左 → 3六歩 → 4六歩 → 4七金 → 2六歩 → 2七銀 → 3八金
金無双(きんむそう)
金無双は相振り飛車(お互い振り飛車時)でよく使用されます。
2八に銀を置いているので、端からの攻めに強いのが特徴。
ただし、2八の銀が王の逃げ道を潰しているので、横からの攻めには弱いです。
4八玉 → 3八玉 → 5八金左 → 2八銀 → 4八金上
居飛車の囲い(初心者向け)
矢倉(やぐら)
矢倉は相居飛車(お互い居飛車時)で基本となる囲い方です。
金銀で上部を厚く囲っているため、上からの攻めに非常に強いのが特徴ですが、逆に横からの攻めには弱くなっています。
居飛車を指すなら、最初に覚えるべき囲いです。
7六歩 → 6八銀 → 7八金 →5八金 → 6九玉 → 7七銀 → 6六歩 → 6七金右 → 7九角 → 6八角 → 7九玉 → 8八玉
舟囲い(ふなかこい)
舟囲いは対振り飛車戦の居飛車側で基本となる形で、様々な囲いに発展していけるのが特徴です。
玉を囲った金銀の形が船に似ていることから「舟囲い」といわれています。
急戦でよく用いられる囲いです。
7六歩 → 6八玉 → 7八玉 → 5八金右
左美濃(ひだりみの)
左美濃は対振り飛車戦で持久戦調の際に用いられる囲いの一つです。
前述した舟囲いからの発展形でもあり、居角(角が元の位置にあること)のまま左に玉を囲った形になります。
横からの攻めに強く、上からの攻めに弱い囲いです。
7六歩 → 6八玉 → 7八玉 → 5八金右 → 9六歩 → 8六歩 → 8七玉 → 7八銀
終わりに
以上、初心者におすすめの将棋の囲い方でした!