どうも泡さんです。
定跡が全く覚えられない!なんて人も結構多いんじゃないでしょうか?
定跡本って詰将棋と違って正解した時の爽快感もないし単調な暗記作業になりがちなので、単純につまらないし頭に入ってこないっていう理由もよく分かるんですよね。
かくいう僕も定跡を覚えるのは得意ではないのですが、苦手ながらもある程度覚えやすいと過去に感じた方法を今回は紹介してみようと思います。
僕と同じように定跡を覚えるのに苦戦しているという方は、よければ参考にしてみてください。
定跡の覚え方
①:実際に駒を盤に並べてみる
定跡を覚える時は、実際に駒を並べながら勉強するのをおすすめします。
やっぱり本を読むだけでなく、実際に駒を動かしながら覚えた方が記憶に残りやすいんですよね。
定跡本を読むだけではインプットのみですが、実際に駒を動かす事でインプットとアウトプットをバランス良く行えるので定跡の覚え方としては王道です。
まあよく定跡の覚え方で紹介されてる方法ではありますよね。
②:覚えた定跡を実戦で試してみる
ある程度、定跡を暗記したら実戦で試してみましょう。
これも実際に駒を動かしながらアウトプットして覚えるという理屈と同じなのですが、やっぱり実戦で使わないと頭に残らないんですよね。
僕も過去に色んな定跡本を読み漁ってきましたが、結局のところ一番よく使う四間飛車の定跡しかぶっちゃけ記憶に残ってません(四間飛車の定跡も断片的にしか覚えていない)
一時期、羽生さんの本だからという理由で『羽生の頭脳』という定跡本を頑張って読んでたのですが、その本で解説されている居飛車の定跡のほとんどを忘れてしまいました…(笑)
書籍自体は非常に分かりやすくて定跡本の中では読みやすい本だと思うんですけどね。
なので、得意戦法を一つ決めて、定跡を覚えたらひたすら実戦で応用するのも大事です。じゃないと、頑張って暗記しても僕のように直ぐに忘れてしまうと思います。
③:全ての定跡を完璧に覚えようとしない
あとは全ての定跡を完璧に覚えようとしないことも結構大事だったりします。
というのも、定跡本の端から端まで覚えようとしても、人間の記憶力的に無理があるからですね。定跡本一冊ですら細大漏らさず記憶するというのは僕には無理でした。
特に中盤以降の変化はとても複雑なので、暗記するのにも限界があると思います。
なので、あまり定跡を完璧に覚えようとせずに、大雑把に『この戦法はどんな感じで指すのか?』をザックリ覚えておけば十分だと個人的には思います。
それに定跡書ってプロが最善手を指し合った結果どういった変化になるのか?が書いてあるので、アマチュア同士の対戦で完璧に定跡通りの展開になる事ってほとんどないです。
あと定跡に固執しすぎると、柔軟性がなくなるので注意です(定跡から逸れた瞬間どう指せばいいか分からなくなるという人も結構います)
定跡は無理に覚えなくていい?
これを言ってしまうと本末転倒なんですが、定跡は無理に覚えなくてもいいです。
というのも、先程も言った通りアマチュア同士の勝負で完全に定跡通りの展開になる事って本当に少ないんですよね(アマチュアでも五・六段クラスになると分かりませんが…)
でも、僕が実際にお会いした事のあるアマ強豪の方も『定跡は大して知らない』と仰っていたので、おそらく定跡を完璧にマスターする必要ってあまりないんだと思います。
あとこれも先程言ったのですが、定跡に固執しすぎると柔軟性がなくなるんですよね。
僕も一級~初段あたりの頃に『定跡を勉強しないと強くなれない』と何故か勘違いして必死に定跡本を暗記しようと頑張っていた時期がありました。
でも、その時に陥ったのが、定跡から逸れると『どう指せばいいか分からなくなる』という状態なんですよね。あまりに定跡に固執しすぎて柔軟に考えれなくなったという感じです。
定跡から少しでも外れると『なんでそうなるの?』と目も当てられない状態でした。
なので、定跡本を読むのが苦痛なのに無理して定跡を覚えようとする必要はないんじゃないかなと思っています。定跡自体はプロの研究が詰め込まれているので素晴らしいんですけどね。
終わりに
という訳で、定跡の覚え方についての紹介は終わります。
定跡の覚え方を解説するつもりが、最終的に『定跡は無理に覚えなくていい』という話になってしまいましたが実際に四段になるまで定跡は大して必要ありませんでした。
なので、『定跡が覚えられない!』と悩んでいる人は、あまりガチガチに考えすぎずに大まかに戦法の流れを定跡本から学ぶという感じでも大丈夫だと思います。
例えば、藤井システムの定跡書なら端から端まで定跡を覚えようとせずに、『居玉のまま四筋をこんな感じで攻めるんだな~』くらいで十分だと思います。
結局、完璧に定跡を覚えても使わないと直ぐ忘れちゃいますからね(笑)
そんな訳で、今回の記事はこれで終わります。ご閲覧ありがとうございました!